納骨堂への改葬のため、お墓じまいをさせていただきました。昔からお世話になっている、福岡市早良区荒江の地域墓地にて

ご覧いただきありがとうございます。博多の森石材店の寺田公平です。福岡市早良区荒江にて、お墓じまいをさせていただきましたので、ご紹介いたします。

お墓じまい前後のようす

福岡市早良区荒江 地域墓地　お墓じまい

 

ご相談いただいた経緯

福岡市早良区荒江にて、お墓じまいのご相談をいただきました。2005年の福岡西方沖地震の時にご相談いただいてから、お世話になっているお客様で、納骨堂は以前から用意されていたそうで、今後のことを考えてご遺骨を改装し、お墓じまいを考えておられました。

 

今回ご相談いただいたお墓のある墓地は、早良区荒江の街中にある地域墓地です。荒江四つ角近くのスーパーの裏にあります。

 

この階段を登って墓地に入ります。駐車場がある右側は、以前は小さなお店があったりしたのですが、久しぶりに行くと周りの様子もずいぶん変わっていました。

 

こちらの墓地には、なだらかな丘の上に十数基ほどのお墓が建っています。

 

こちらがご相談いただいたお墓です。左側のお墓になります。地震の際に、台座の猫足部分が倒れそうになっていたので、急いで修理してほしい！とご依頼いだたいだことが思い出されます。

 

納骨室の入り口です。今回はご遺骨をとりだして納骨堂への改葬のお手伝いから、お墓じまいの工事までをお任せいただくことになりました。

 

工事開始です

お寺様にお越しいただいてお経をあげてもらい、ご遺骨を取り出したら、お墓じまい工事開始です。

今回は、近くに停めたクレーン付きのトラックから、石塔のある場所まで無事に届いたので、人力の作業はほとんどなく、機械での作業を中心にお墓じまいを行うことができました。まずは、お墓の一番上の棹石、台座と、上から順に取り外していきます。

 

台座まで取り外して、今回のお墓の中で一番大きな石を吊り上げています。地下の納骨室の天井で、お墓の一番下にある芝台と呼ばれるものです。通常お墓に使用される御影石よりも柔らかい安山岩系の石で作られていましたので、割れてしまわないように注意深く吊り上げて搬出します。

その後、空間を埋め戻して草が生えにくいように砕石を敷いたら完成です。

 

お墓じまい完了

これでお墓じまいの工事が完了です。

 

すぐ近くにお住まいのお客様は、作業中も見守っていただきました。今回は、ご遺骨の取り出しからお墓じまいまですべてお手伝いをさせていただきました。事前にお客様とお打ち合わせをして、ご住職様にお越しいただく前にご遺骨をきれいにお掃除しておき、ご住職様が帰られる時にそのままお持ちいただけるように準備をしていましたので、きれいな状態でスムーズにご遺骨を改葬することができました。地震の際の修理でご縁をいただいてから、今回はお墓じまいという大切な節目にも携わらせていただき、ありがとうございました。

今回お世話になった荒江の墓地では、地震の際に被害を受けたお墓も多く、そのときに修理などをさせていただいたことがきっかけで、今でも度々ご相談をいただいています。もう15年近く前になりますが、それからもこうしてご縁が続いているのはとてもありがたいことです。これからも、皆様が気持ちよくお参りできるお手伝いをさせていただければと思っています。