ご覧いただきありがとうございます。博多の森石材店の寺田公平です。今回は、福岡市営三日月山霊園にて、20数年前に改葬させていただいた墓相墓をリフォームさせていただきましたので、ご紹介いたします!

リフォーム前後のようす

 

リフォーム前のお墓とご相談いただいた経緯

今回のお客様は、約20年前にお住まいの福岡市にある市営三日月山霊園の第2区画を取得され、北九州市からお墓の改葬・引越しをされた方です。当店でお手伝いをさせていただいたのですが、当時お世話になったご主人様が亡くなられ、その奥様からご連絡をいただきました。

こちらがリフォーム前のお墓です。墓相墓で、五輪塔タイプの先祖墓のお隣に、おじいさまとおばあさまが入っておられる夫婦墓が建てられています。

 

印は、岐阜県から取り寄せた墓相用の赤土です。お客様は、この部分にどうしても草が生えてきてしまうのでお手入れが大変ということでお困りでした。また、周りから砂が飛んできたりして白くなってしまっているところも見られます。

 

お墓は、山口県産の徳山石で作られた立派なお墓です。おじいさまとおばあさまのお墓のような夫婦墓を今後追加することは、敷地の広さ的に難しいため、ご家族でお話しになって、今後は夫婦墓ではなく家の代々のお墓にしたいとご希望でした。

お墓のリフォームにあたってのご希望としては、五輪塔のお墓本体や、お花立て、灯篭、お地蔵様など、これまで大切に守ってこられたご先祖様からのお墓をできるだけ残したいということでした。また、お墓の囲いの石などもまだまだしっかりしているということで、活用する方向で進めていきました。

 

お墓の修理・リフォーム・クリーニングに関する記事

●山口県産徳山石のお墓の移設工事。地上式納骨室のお参りしやすいお墓へ。飯塚市営飯塚霊園
●お墓の目地補修を、春のお彼岸に間に合う納期にて作業完了いたしました。福岡市東区の妙徳寺様にて。
●福岡市西区姪浜のお寺様墓地にて、山口県産徳山石の立派なお墓のクリーニング。経年の汚れを、高圧洗浄等できれいに
●福岡市早良区荒江の地域墓地にて、お墓のクリーニングと目地の補修をさせていただきました。伝統的な和型のお墓、15年前にご縁のあったお客様
●両家墓として残すため、お墓の棹石を交換しました。インド産アーバングレーで作成、法名追加彫刻、福岡市立三日月山霊園にて
●福岡市西部霊園にて、お墓正面の文字をご家名から「倶会一処」へ変更。棹石前面をカット、家紋部分は磨きなおし、墓誌への追加彫刻

お打ち合わせの際のご提案図です。五輪塔のお墓を活かし、地上式の納骨室を備えたお墓のデザインをご提案しました。灯篭とお地蔵様も、お客様のお話しを伺って配置し直しています。お客様にご了承いただいて工事に入り、リフォーム工事が完了しました。

 

工事が完了しました!

完成です!

既存のお墓を活かしつつ、五輪塔の下に観音扉式の納骨室、お参りの際に休憩いただける物置兼ベンチなどを新しく追加して、より快適にお参りいただけるようになりました。

 

五輪塔と納骨室です。既存の五輪塔はひとつずつ取り外してきれいにクリーニングして水垢等を除去、再度据え付けました。お花立てはまだしっかりしており、新しいお墓に設置しても違和感のない状態だったので、そのまま活用しています。これまで雨ざらしになっていたお線香立てを、笠つき・扉付きの香立てに変更しました。納骨室の扉には、これまではなかった家紋を彫刻しています。

 

山口県産徳山石の五輪塔です。クリーニングに加えて、以前同様に文字部分には黒色、凡字部分には金箔を入れました。徳山石のきれいな石肌が見えて、まるで新しいお墓のようです!

 

側面です。今回ご納骨させていただいたお父様の戒名等を彫刻しています。石と石の継ぎ目の辺りには黒っぽい水垢などが見られましたが、クリーニングしてきれいになり、文字色も入れたのですっきり明るくなりました。移設してきたのは20年ほど前で、お墓自体は40年以上は経っていますが、とてもきれいな状態を保っています。

 

こちらは今回追加した香立てです。雨の日もお線香皿が汚れず、お参りのときに蝋燭の火も消えにくいので、お参りには便利な作りです。観音開きの扉には、風などで開かないようにするための小さな石のストッパーが付いています。この追加で作成した部分は、徳山石の色合いに近い中国産の青御影石で作成しています。

 

納骨室の扉部分です。納骨室の大きさは、既存の五輪塔の大きさや周りのお墓とのバランスを見ながら設計しました。通常よりも少し低めの納骨室ですが、10名以上の仏様をご納骨できる十分な広さがあります。

 

お墓左手です。既存の灯篭とお地蔵様を改めて据え直しています。大切にご供養されてきたお地蔵様は、今後もお墓を見守ってくださいます。

 

お墓右手の物置兼ベンチです。お参りの際にゆっくり腰掛けて休憩できるということで設置をご希望でした。せっかくなので、中にお掃除の道具などを収納することができるようにしています。座面等は丸く加工して、座り心地が良いように配慮しました。

 

入り口の階段は、以前からあるものを利用しています。20年ほど前に当店で施工させていただいたものですが、その際の記録写真などから基礎工事の仕方なども確認し、十分な強度を確保できていることが分かったので、お客様にもお話しして活用しました。全面を石貼りにしたので、草が生えることもありません。ゴミもほうきで掃いたり、水をサッと流したりすればきれいにすることができ、お手入れのしやすいお墓になりました。

 

お墓のリフォームを終えて・・・

お引渡しの日は、暑い中でしたがとてもお天気のよい日でした。細長いイメージのある五輪塔が納骨室の上に乗ると、さらに長くなるんじゃ・・・?と思っておられたようですが、事前に図面でご説明もさせていただいて、実際のバランスの良い仕上がりをご覧になって「いい仕上がりになってよかった」とおっしゃっていただけました。きれいにクリーニングして新しいお墓のような明るいお墓になったことも、喜んでいただけたようでした。

その後、お盆前にはご納骨もお手伝いさせていただきました。建て替えにあたってご遺骨をお預かりいただいていたお寺様にも立ち会っていただいて、無事にご法要を終えました。ご先祖様から守ってこられたお墓を活用して残すことができ、20数年前にお墓を移設されたご主人様も喜んでくださっているのではないでしょうか。

今回は、奥様の何よりのご希望だった、「既存のお墓を残し、管理しやすいお墓」にするため、2人の娘様がお打ち合わせに加わってくださいました。そのおかげでお打ち合わせもスムーズで、奥様にも安心してお墓作りを進めていただけたのではないかと思います。20数年前に続いて、またお声かけいただいてありがとうございました。できる限りお客様のご希望を叶えられるよう、精一杯お手伝いをさせていただきました。ご希望に沿ったお墓に仕上がっておりましたらなによりです。

すべてを新しいお墓に建て替えることももちろん可能ですが、ご先祖様からのお墓を残したいというお気持ちに寄り添って、現代のクリーニング技術等を駆使してできる限りご希望を叶えることを、今後も大切にしていきたいと思います。

 

三日月山霊園でのお墓工事に関する記事

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●両家墓として残すため、お墓の棹石を交換しました。インド産アーバングレーで作成、法名追加彫刻、福岡市立三日月山霊園にて
●福岡市三日月山霊園にて、ふんだんにアール加工を取り入れた、調和のとれたデザインの素敵なお墓が完成しました。
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●外柵ブロックの修理と植え木伐採、法名碑の新設が完成。三日月山霊園にて