両家墓として残すため、お墓の棹石を交換しました。インド産アーバングレーで作成、法名追加彫刻、福岡市立三日月山霊園にて


ご覧いただきありがとうございます。博多の森石材店の寺田公平です。今回は、福岡市立三日月山霊園にて、両家墓として残すため、お墓の棹石を交換いたしましたので、その様子をご紹介します!

 

施工前後のお墓

 

ご相談いただいた経緯と施工前のお墓

今回は、10数年前に当店でお墓を建てさせていただいたお客様からお電話でご相談いただきました。ご家族で話し合われて、今後はお墓をご兄妹で管理されることになったので、両家の名前を入れて欲しいというご相談でした。お兄様の方に後を継ぐ方がいらっしゃらないため、妹様のご家族様もお墓を守っていけるように、とのことでした。

 

こちらが施工前のお墓です。10年以上経っていますが、とてもきれいにお参りされていますね! 大きく立派なお墓です。

 

法名碑です。今は2名の仏様が入っておられます。今回は、この法名碑にも追加で彫刻をします。

両家墓にしたいというご相談は、近年よくいただくご相談です。両家墓へ変更する方法としては、「①棹石を加工して彫刻し直す方法」、「②棹石のみを作り替える方法」、それ以外には「③お墓本体を作り替える方法」と、大きく3通りの方法があります。①の棹石を加工する方法は、棹石の正面全面を彫刻部分を含めて削り取り、磨いてから再度彫刻するという方法です。この場合、削り取りますので棹石の厚みが以前より薄くなりますが、以前からの棹石を残すことができ、再利用することで費用も抑えることができるというメリットもあります。

今回もそうしたご説明を差し上げましたが、お客様は棹石が薄くなるのを避けたいということでした。また、文字を縦書きにしたい・花の彫刻を入れたい、というご希望がありましたので、②の棹石を作り変える方法で、以前のものより少し高さのある棹石に作り変えることになりました。

 

デザインを作成して、お客様にご覧頂きました。中央にご両家のお名前をバランスよく配置しました。右側にお兄様の継がれたご実家のお名前、左側に妹様方のお名前を入れました。ご了承いただいたら、早速作成に取り掛かります!

 

 

完成です!

新しく作った棹石を据えて、完成です!

 

元々高さのあるお墓でしたが、以前の棹石より少し背が高くなったので、お墓全体も以前より高さが出ました。しっかりとボリューム感のあるお墓です。

新しい棹石は、インド産のアーバングレーという、元々のお墓と同じ石で作成しています。他の部分は10年以上経っていますので、よく見るとそれに比べて少し色合いが濃い感じもあるのですが、これもしばらく年月が経つと色が落ち着いてきて、違和感もなくなっていきます。

 

お墓の他の部分とバランスが取れるよう、新しい棹石の形は以前の棹石の形と同じようなものにしました。天面は大きく丸みをとって、角も大きめの面取りをして、丸みを持たせています。

 

花の彫刻です。棹石を新しく作るこの機会に、せっかくだからということで花の彫刻を入れたいというお話しになり、こちらからご提案したデザインを気に入ってくださって採用いただきました。

 

ユリの花のデザインです。黒色を入れて、シックな仕上がりです。

 

法名碑です。右側にあるのは以前からある彫刻で、ご実家方のご家族様のためスペースを空けています。その左側には今回新たに入られた2名様の彫刻をしました。

 

お墓作りを終えて・・・

完成したお客様は、いいお墓になったと喜んでくださいました! 今回ご相談いただいてから1年ほど、ご兄妹でよく話し合われてじっくりと考えていただいたので、完成の喜びもひとしおだったことと思います。今回の工事で、お墓を継いでいくにあたって支障ないお墓になりましたし、より思い入れのあるお墓にもなり、これからも大切に守っていただけるとうれしいです。

先ほどもお話しした通り、あとを継がれる方のために、こうした両家墓への変更のご相談は以前に比べて増えてきています。先ほど挙げたとおり、両家墓へ変更する方法としては、「①棹石を加工して彫刻し直す方法」、「②棹石のみを作り替える方法」、「③お墓本体を作り替える方法」と、大きく3通りの方法があります。さらに、今回のように両家のお名前を入れる以外にも、お好きな言葉、ご信仰されているご宗教のお題目などを彫刻される場合もありますし、棹石でなく花立て等他の場所にお名前を入れたり、ご両家の家紋を入れたりと、色々な選択肢があります。当店では、お客様のご希望や今のお墓の状況を見極めて、それに沿った方法をできる限りたくさんご提案し、その中から選んでいただけるようにしています。お客様のお話をしっかりうかがって的確なご提案をし、よりよいお墓作りになるようお手伝いができればと思っております。

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