福岡市西部霊園にて、お墓正面の文字をご家名から「倶会一処」へ変更。棹石前面をカット、家紋部分は磨きなおし、墓誌への追加彫刻


ご覧いただきありがとうございます! 博多の森石材店の寺田公平です。福岡市西部霊園にて、お墓の正面文字の変更と家紋の彫刻変更をいたしましたので、ご紹介いたします!

 施工後のお墓です

 

ご相談いただいた経緯と施工前のお墓

今回のお客様は、ホームページをご覧になってメールでご連絡くださいました。ご要望としては、正面の文字彫刻を違う文字に変更したいということでした。

早速現地でお客様と待ち合わせて、お話をうかがいました!

 

こちらが西部霊園にあるお客様のお墓です。立派な風格があり、きれいにお参りされているお墓でした。

 

ご家名が入っている正面の彫刻を、ご事情があって両家のご家族様が入られたいということで、別の文字へ変更したいとご希望でした。

正面文字を彫りなおす際は、一度棹石の前面をカットして磨きなおし、新たに彫刻を施します。ですので、完成後は以前より棹石の厚みが数センチ薄くなることになります。お客様は事前に色々と調べられていて、その際に見た目が違和感なく仕上がるのか、心配されていました。今回は幸い、棹石がすぐ下の台座とつながっていたりということもなかったので、以前より厚みが薄くなっても違和感なく仕上げることができることをご説明すると、お客様も安心されていました^^

 

それにともなって、もともと入っていた家紋を消すことも希望されていました。こちらも前面を削り落として仕上げますが、上部に水がたまらないように丸みを持たせる水垂れ加工が施してありましたので、その部分と前面とのつながりを調整しながらの作業になることをご説明しました。

 

さらに、お名前の彫刻を新たに3名様分させていただくことになりました。当初は、もう彫刻するスペースがないということで、墓誌は取り外して処分されることも検討されていましたが、実は墓誌は裏面にも彫刻をすることができることをご説明しました。

 

この通り、こちらの面はまだ十分に彫刻スペースがあります。もうひとつ新たに墓誌を設置するとなるとどうしても手狭になってしまいますが、こちらの面に彫刻すればまだまだ十分に彫刻することができます。ご納骨されている方の記録を残す意味でも処分してしまうにはもったいないのではとお話すると、それならということで追加彫刻をさせていただくことになりました。

 

 

完成しました!


完成しました!

まずはお墓正面の文字です。今回はお客様のご希望で、「倶会一処」という浄土真宗の言葉を彫刻しました。前面を約2.5cmほどカットして、磨きなおして彫刻しました。ご心配されていた違和感も全くなく、きれいな仕上がりです。

 

きれいに磨き上げられた前面に施した彫刻に、しっかりと塗料も入り、新品同様の仕上りです。

 

目地部分は、以前はセメントで打たれていましたが、今回防水シリコンの目地で養生しました。台の部分は付いていた水垢などの汚れもきれいにとったので、磨きなおした棹石部分とも違和感なく仕上がっています。

 

家紋部分です。こちらは前面を1cmほどカットして磨きなおしています。

 

前面を磨きなおした部分に向けて、調整しながら水垂れ加工をしなおしました。こちらも棹石部分と同じように、防水シリコンの目地を入れています。

 

墓誌です。3名の方のお名前をこのように追加で彫刻しました。これで施工完了です。

 

施工を終えて・・・

ご覧になったお客様には、よい仕上がりになったとご満足いただけました。当初メールでご連絡をいただいて何度かやり取りさせていただき、実際にお会いしたのは現地で初めてでしたが、メールでのやり取りの時点で「安心できる石屋さんだな」と感じてくださったというありがたいお言葉もをいただきました! いつもどおりの丁寧なご対応を心がけて安心していただけてよかったです^^

今回のお墓のあった西部霊園は、開園当時はたくさんの石屋さんが周りに立ち並んでいましたが、20数年経った今は石屋さんも少なくなっていて、今回のお客様も以前建てた石屋さんと連絡がとれないということでご連絡くださいました。たくさんの石材店がある中で、当店のホームページをご覧になってお問い合わせくださったことからいただいた新たなご縁を大切に、お墓の管理やお困りのことなど、なにかありましたらお気軽にご相談いただいて、末永くお付き合いさせていただければうれしく思います。