福岡市立三日月山霊園4㎡(旧区画)にて、インド産アーバングレーの蓋式納骨の洋型墓石を建立


ご覧いただきありがとうございます。博多の森石材店の寺田公平です。福岡市立三日月山霊園4㎡(旧区画)にて、インド産アーバングレーの蓋式納骨の洋型墓石を建立させていただきました!

完成したお墓

福岡市立三日月山霊園4㎡(旧区画) 新設 インド産アーバングレー

 

ご相談いただいた経緯とご要望・三日月山霊園について

ホームページをご覧になったお客様から、福岡市立三日月山霊園でのお墓の建立をご相談いただきました。墓地はすでに取得されていて、建立期限が迫ってきたのでネットで情報収集をされている中で当店のホームページをご覧くださったようです。仏様はなく、ご生前の建墓でした。

福岡市立三日月山霊園は、東区香椎の三日月山の南側にある市営霊園です。昭和56年の開園当初に分譲が開始された旧区画と、20年ほど前に分譲された新区画とがあります。今回のお墓は旧区画の方で、広さは2㎡四方の4㎡、お墓じまいなどで返還された墓地を数年前に取得されていました。新区画と旧区画では、同じ4㎡でも横幅と奥行きに違いがあります。

初めはお電話でご連絡があり、区画番号を教えていただいて現地確認をして、ご希望をもとにご提案図面を作成してご郵送、その後ご来店くださいました。まずは、周りにもある観音扉式のお墓のほか、石の使用量が少ないコンパクトなお墓など、大きく3タイプのお墓をご提案しました。旧区画は昔ながらの大きなお墓も多いのですが、お客様は周りと同じようなサイズ感というより、管理がしやすいお墓であること、良い石を使うことを重視されていましたので、その方向でお墓作りを進めました。石はインド産のアーバングレーをお選びいただき、ご希望で天板を付けるなど調整を重ねてお墓が完成しました。

 

完成したお墓のご紹介

ご希望の洋型墓石です。観音扉式ではないコンパクトなタイプですが、十分な納骨スペースを確保したお墓です。お墓本体と外柵、すべてインド産のアーバングレーです。色合いが濃すぎない白系の石で、かつ石目が統一されていて汚れにくいという点を気に入られました。この三日月山霊園でも、アーバングレーのお墓はこれまでにたくさん建立させていただきました。落ち着いた上品な色合いで、安定して人気があります。

 

棹石の形状は、直線を基調としたデザインです。当初は洋風ということで丸みを強調したようなデザインでしたが、もっとシンプルにしたいというご希望でこのデザインをご提案しました。正面はご希望でご家名のみを素彫りで彫刻しています。

 

棹石の天面は直線で、両端は大きくアールを付けて角は丸面取りをしています。図面の段階でご提案を気に入っていただきました。

 

上台には「亀腹加工」を施しました。伝統的なお墓の高級加工のひとつで、今回は大きくアールを付けたボリュームのある豪華な造りにしました。見た目がきれいなだけでなく、表面に水が溜まりにくいという利点もあります。

 

花立と香立です。家紋は花立に彫刻したいとご希望でした。角にアール加工を入れて丸みを持たせるなど、棹石の四隅の丸みをとったところにあわせて統一感を出しました。

 

香立てです。周りのお墓は古くからのものが多いので、「今はどんなものがあるの?」というところからご提案したものを採用いただきました。格子状の扉を開くと中にステンレス製の蝋燭立・線香立があります。取り外して丸洗いできるのでお手入れも楽です。格子状の扉なので空気が中に入り、お線香も最後まで燃えきります。手前にある小さい石は扉止めの石です。

 

今回のお墓はいわゆる蓋式の納骨室になっていますが、ご希望で天板を設けたことで珍しい構造になりました。蓋式のお墓の場合、通常は天板がなく、花立と香炉の下の拝石を納骨室の手前側に設置する形になっています。今回は天板の一部に大きくくり抜いた穴を開けて納骨口とし、そこに側面に手をかける加工をした拝石を設置しています。全体の高さを抑えることで石の使用量も抑え、費用面のご希望も叶えるための工夫です。

 

納骨室側面には、このような空気口を付けています。中に湿気が溜まらないようにするためのもので、左右と後方2か所の計4か所です。納骨室横のスペースは石貼りなので草取りの手間がかからず、管理のしやすいお墓です。水が溜まらないようにわずかな傾斜を付けています。

 

お墓の後方はこのように仕切りを付けています。大きく丸みを取ったデザインで、お参りするときも豪華に見えます。

 

墓誌は、両端にアールをとって丸面取りをし、石塔の形とあわせたデザインにしました。また、入り口部分は参道からはできるだけ高くならないように設計しました。旧区画は場所によっては通路からかなり高さのある墓地もあります。

 

お墓作りを終えて・・・

今回のお客様は近くにお住まいでしたので、工事中からたびたびお越しくださっていて、完成した時もすぐにご覧いただいていました。お引き渡しの際はお孫さんを含めたくさんのご家族様がお越しになり、皆様に喜んでいただけました。お客様は建設業界に携わっておられた方でしたので、寸法のことなどもすぐにご理解いただけてスムーズにお墓作りが進み、設計段階からかなりしっかりと打ち合わせをさせていただいたおかげで、予定通りのお墓が完成!という流れでした^^ このたびは、当店にお墓の建立をご相談いただきまして、ありがとうございました。お参りや管理がしやすいお墓ですので、皆様でどうぞ末永くお参りいただければうれしいです!何かお困りの時はいつでもお気軽にお声かけください。

今回工事をさせていただいた福岡市立三日月山霊園は、平尾霊園、西部霊園と並ぶ3つの福岡市立霊園のひとつで、東区唯一の市営霊園です。長く空き区画がない状態でしたが、近年はお墓の引越しやお墓じまいで返還された墓地の使用者を募集しています。当店は昔からたくさんのお仕事をさせていただいており、建立だけでなく追加彫刻や修理なども含めると年に10数件から20件くらいのご相談をいただいています。旧区画と新区画の奥行き・間口の違い、参道の傾斜の具合などの霊園の特徴も熟知しておりますし、工事の段取りなどもスムーズです。三日月山霊園のお墓のことでしたら、どうぞ何なりとご相談ください^^