福岡市営三日月山霊園にて、インド産アーバングレーの重厚感のある和型墓石を建立


ご覧いただきありがとうございます。博多の森石材店の寺田公平です。福岡市営三日月山霊園にて、インド産アーバングレーの重厚感のある和型墓石を建立させていただきました!

完成したお墓

福岡市営三日月山霊園 新設 インド産アーバングレー

 

ご相談いただいたきっかけ・三日月山霊園について

三日月山霊園で以前お墓を建立させていただいたお客様から、建立をご希望の方をご紹介いただきました。ありがとうございます。三日月山霊園の返還墓地の抽選に当選されて、建立をご希望でした。福岡市営の三日月山霊園は、福岡市東区にあり、三日月湖や長谷ダム記念公園の近くにあります。自然の中にある霊園で、開園当初と20年ほど前と数回に分けて墓地が分譲されました。今回お客様が取得されたのは、開園当初に分譲された旧区画の返還墓地でした。

まずはお電話で区画番号を伺ってスタッフだけで現地確認をさせていただき、後日ご希望をうかがってご提案を差し上げて、工事をお任せいただきました。

それでは、お客様のご希望を採り入れた点を含め、完成したお墓をご紹介いたします!

お墓のご紹介

こちらが完成したお墓です。地上型で、堂々とした風格のある和型墓石です。ご紹介下さったご友人の方とは家族のように仲の良いご関係で、そのご紹介くださった方のお墓と「同じようなお墓にしてほしい」とご希望でした。石も同じインド産のアーバングレーを使用しています。

 

サイズでいうと尺1寸、比較的大きいお墓です。お墓のサイズは一番上の棹石の幅を指し、それが1尺1寸(約33cm)ということを表しています。これだけの幅があれば、本来なら高さがもう少しあるのですが、棹石はあまり高くしたくないというご希望があったので、手本としたお墓よりも少しだけ高さを抑え、よりどしりとした安定感のある見た目になっています。ほかの形などは、和型でシンプル、蓮華台や囲いなどもなくすっきりしたものが良いというご希望を受けて製作した、ご紹介者の方のお墓とほぼ同じです。

 

仏石の頭の部分は「香箱加工」といって、和型墓石の伝統的な加工をしています。段差があって、周りは丸くなめらかな形になっています。

 

上台には、こちらも和型墓石の高級加工である「亀腹加工」を施しました。職人が手加工している贅沢な加工は、見た目にも美しいだけでなく、外に向かって水が流れ落ちるので汚れがつくにくくきれいな状態を保つことができるという利点もあります。

今回使用したアーバングレーという石でお墓を建てるようになって30年くらいは経ちますが、アーバングレーはとても硬度があり、石目も白や黒が強すぎず誰にでも好まれる美しさがあります。石の目のムラがないのも特徴で、安定した品質なので自信を持っておすすめできる石のひとつです。

 

水鉢です。従来、福岡型と呼ばれるお墓では、水鉢部分のくぼみを作らないものもありましたが、近年はお水を入れられるように彫ることも多くなりました。くぼみの内側も磨いて仕上げているので、お掃除しやすくなっています。

 

お線香蝋燭立は格子柄の扉付きになっていて、天井の部分は経机のような形で供物台となっています。扉の手前の小さな石は、風や揺れ等で扉があかないようにするためのストッパーです。花立は花瓶型で、高級仕様のお墓にふさわしい形を採用しました。

 

格子状の扉は、「ウォータージェット」という技術で加工されています。昔は手加工で行っていましたが、ここ10年くらいはこうした細かい加工も可能になりました。

 

納骨室の天井部分、天板の前面は、大きくアール加工をしています。デザイン的にもきれいで、納骨室のひさしの役割もあります。角は丸面取りをしているので、手当たりも良いです。

 

納骨室の換気を良くするため、3方向の壁に空気口を取り付けています。虫などが入らないよう、メッシュを付けたものです。

 

墓誌です。お一人の名前を1行で彫刻することができるよう、少し背の高いものになっています。

 

墓誌の頭も大きくアールをとって、柔らかい仕上がりにしています。

 

入口からの段差があまり高くならないように、踏み石も厚みを抑えました。お墓完成時、ちょうど霊園で参道の舗装工事の最中でしたのでちょっと段座が高いように見えますが、舗装が完成すればもっと楽になります。全面石貼りなので、お掃除もとても楽です。

お墓作りを終えて・・・

お客様には、ご納骨の際、お引き渡しとなりました。「結構ボリュームがあるね~」と、思ったよりも重厚な仕上がりに喜んでいただけました。このたびは、弊社に工事をお任せいただき、ありがとうございました。また、ご紹介くださったお客様にも、ご紹介時だけでなくお墓作りでもご助力いただき、本当に感謝申し上げます。何かお困りのこと等ございましたら、どうぞまたいつでもお声かけください。