お墓クリーニングや納骨室入り口の改修、土間・お墓周りのコンクリート作業。志免町地域墓地


ご覧いただきありがとうございます。博多の森石材店の寺田公平です。志免町の地域墓地にて、お墓クリーニングや納骨室入り口の改修、土間やお墓周りのコンクリート作業をお任せいただきましたので、ご紹介いたします!

施工前後のようす

志免町吉原地域墓地 お墓クリーニング コンクリート作業 納骨室入り口改修

 

ご相談いただいた経緯とお墓の様子

志免町の地域墓地にお墓をお持ちの方からご相談をいただきました。以前から近所にある当店のことをご存じで、別の場所にあるもう一つのお墓の修繕をさせていただいたこともあり、今回ご相談をくださいました。

 

こちらがご相談のお墓です。山口県産の徳山石で数十年前に建てられた、とても立派なお墓です。現地でお会いしてお話を伺うと、汚れやひび割れなど色々と目につくところがあって、どうにかしたいんだけど・・・とお悩みのようでした。そこで、お悩みの点をご一緒に確認しながら、どういった対処ができるのかなど、詳しくご説明をさせていただきました。

 

まず、お墓の入り口である階段は、カビや水垢などで真っ黒になっていました。

 

階段の左側、お墓の前壁です。黒いものは階段と同様にカビや水垢で、印のある白い汚れは苔のようです。

 

右側の前壁も同様です。こちらも苔なども見られますね。ですが、階段すぐ脇の門柱などは、同じ石で作られているのにあまり汚れが付いていません。これは、前壁の表面の加工の違いによるものです。門柱は磨き仕上げでツルツルなのに対して、前壁は割肌仕上げと言って、自然な石肌のようなザラザラした質感になっています。味わいが感じられる仕上げなのですが、磨き仕上げに比べるとどうしても汚れが付きやすくなってしまいます。また、こうしたお墓全体の中でも下の方であれば、水が上から流れてきて溜まったり、地面からはねたりして、汚れやすいという傾向もあるようです。

 

階段を上って、お参りするスペースです。お墓の手前に地下にある納骨室の蓋石があるのですが、とても大きく重いものでした。このお写真でいうと蝋燭立を設置している石で、かなりの厚みがあるのが分かると思います。さらに、お客様の許可をいただいて納骨室を開けてみると、手前に見えている踏み石もずらさないと納骨口が完全に見えないので、納骨するときとても大変だなと感じました。

 

お墓本体の台座部分です。石と石の継ぎ目の部分にも黒い水垢が溜まっています。水か溜まりやすい場所なので、どうしても水垢がつきやすい場所です。また、一番下の芝台は、本体と同じ磨き仕上げではないため、割肌仕上げの外柵前壁同様にびっしり汚れが付いていました。

 

お墓の左側、灯篭の台座も水垢が溜まっています。外柵の羽目石も真っ黒になっていました。

 

右側です。こちらも石の水垢のほか、土間コンクリートも、何度か修繕を重ねたような跡も見られましたが、ひび割れがひどくなっていました。

 

今回のお墓の手前や周りはこのような状態で、芝生の中に置かれた不揃いな石の階段を上ってお墓まで上がる形でした。高さもバラバラなので、上りにくく少し危険な感じがします。

 

お墓周りは芝生のままなので、歩きにくいですし、草が生えてきてお掃除も大変そうです。こちらは、歩きやすいくらいの幅で犬走を作ることをご希望でした。

全体をご一緒に確認して、工事のお見積りをご希望いただいたのでご提案すると、「それならこの際だからきれいにしよう」と、クリーニング、納骨室入り口の改修、土間やお墓周りのコンクリート工事をご依頼いただくことになりました。

 

工事完了!!

すべての工事が完了しました!

汚れも取れて、周りもコンクリートできれいに仕上げ、とても明るくすっきりしました!

 

真っ黒になっていた階段です。まずは、高圧洗浄機で大まかな汚れを取りました。その段階では取りきれない汚れは、専用の薬品や洗剤を使用して、汚れを浮かせたりこすったりしながら取り除き、その後また洗浄する、という作業を繰り返して少しずつきれいにしていきます。汚れが取れて、もともとの石の色合いも感じられるようになりました。

 

水垢やカビ、苔などの汚れもスッキリ取れました!

 

右側も同様の方法で丁寧に汚れを落としました。汚れがついていた時は分からなかった、徳山石がもともと持っているきれいな色合いや石目がよみがえっています。

 

納骨室部分です。一件、大きな蓋石は変わっていないようですが、中は石をくり抜いて重量を軽くしています。人が一人で問題なく動かせる程度の重さです。縁石を設けて、手前の踏み石は新しく作成しました。

 

お墓本体です。台座の目地周りに溜まっていた水垢も、この通りとてもきれいなっています。防水シリコンで目地を充填して、お墓の中に水が入る心配もありません。

 

土間部分です。古いコンクリートをすべてはがし、灯篭や既存の法名塔はクリーニングをしてきれいにしてから、配置を変えて据え直しました。左側には新しい墓誌も設置しています。

 

棒状の石を置いてあった箇所は、コンクリートで歩きやすい階段を作成しました。

 

お墓周りはこのような仕上がりです。十分な幅のある犬走りを施工して、歩きやすくなりました。外に向かって水傾斜をとっているので、水が溜まりにくくなっています。濡れてもすべりにくい刷毛引き仕上げ(表面に刷毛で筋を付けた仕上げ)です。

工事を終えて・・・

少し大掛かりな、お墓全体の修繕工事になりました。お客様は近所にお住まいの方なので、作業経過もご覧になっていて、完成後はきれいになったお墓に満足いただけました。後日ご納骨も控えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。お天気に恵まれるといいですね。

今回は、既存のお墓の部分的な改修もあり、現場でお墓の状況に即した対応をする部分も大きかったですし、左官専門の職人さんにお願いする部分も多い工事でしたが、現場で協力しながら、工事は予定通りに進めることができました。これだけお墓がきれいになると、工事をさせていただいた私達もとても気持ちがいいです^^ お客様にも、気持ちよくお参りいただければ嬉しい限りです。