12年前に福岡市にある三日月山霊園にてご縁をいただいたお客様からのご依頼です。

お客様は福岡市にお住まいなのですが、1年前の豪雨で被害を受けた朝倉市にお墓をお持ちで、「納骨室の中が心配です」というご相談でした。

こちらが朝倉市のお墓です。昭和17年に建立され、今も大切にお墓参りをされています。

 

当店が12年前に、福岡市東区にある三日月山霊園にて建立させていただいたお墓です。「将来的に朝倉のお墓からご先祖様の引っ越しをしたい」というご希望で、このお墓を建てられていました。

そんな中、昨年の朝倉の豪雨で朝倉にお持ちのお墓が、墓地全体が水につかってしまったそうで、納骨室内部がどうなっているのかとても心配されていました。

 

オレンジの丸印の部分が、納骨室の入口部分です。

 

蓋石を開けた状態です。見ていただくと分かりますが、蓋の厚みもかなりあり、重さは約80キロあります。このように重たい石を、お客様だけで開けることはなかなか難しいため、今回、当店へ声をかけていただきました。

 

いざ開けてみると、お客様の心配されていた通り、納骨室内部には20センチ程度、泥が一面に堆積している状態でした。もともと白かったお骨壺は泥に覆われ、茶色になってしまっていました。ただ、お骨壺は倒れずに立っている状態でしたので、それが何よりも幸いでした。

お客様に、納骨室内部の状況をお写真にてお伝えしたところ、「これを機に、三日月山霊園に仏様をお引越しさせて、安心してお参りできる状況にしたいと思います」というご要望をいただきました。

 

お引越しをするにあたり、浄土真宗のお寺様に来ていただき、遷仏法要のお経を読んでいただきました。ご主人様、奥様、そして仕事中の息子様が、お忙しい時間を割いてお越しくださいました。

お骨壺は従来でしたら遷仏法要の際に取り出すのですが、今回はお骨壺が泥により被害にあってしまっているため、お盆明けに当社でお墓の解体をする際にお預かりし、福岡へお持ちすることになりました。

 

朝倉のお墓には、ご高齢になれらたご両親に代わって息子様がよくお参りに来られていたそうで、「豪雨被害の後、お墓の外部は掃除できても、内部がどうなっているのかわからず不安でした。今回、ずっと守ってきた朝倉のお墓から引っ越しすることは少し寂しくもありますが、お骨壺の状態を知れて、博多の森石材店さんに協力していただいて対応することができたので、ホッとした面もあります。今後も、お墓の場所は変わりますが、大切にお守りしていきたいと思います」というお言葉をいただきました。

12年前にいただいたご縁で、またこうやってご相談をいただけて、とても嬉しく思いました。12年ぶりにお会いしたお客様ですが、ご主人様、奥様にも変わらず素敵なお笑顔でご対応いただきました。ご両親の素敵な人柄を受け継いだ息子様が、今後もしっかりとお墓を守っていかれることと思います。

お盆明けにお墓の解体、お骨壺の取出し等が始まります。 大切に守られてきたお墓を、きれいにお還しできるよう、最後までしっかり丁寧に作業を進めたいと思います!