新宮霊園にて、扇型の墓石の洋型オリジナルデザインの素敵なお墓が完成。基礎工事から完成まで、インド産M10黒御影


ご覧をいただきありがとうございます。博多の森石材店の寺田公平です。新宮霊園にて、インド産M10黒御影を使用した、洋型オリジナルデザインの素敵なお墓が完成しました!その様子をご紹介いたします^^

 001【お墓の完成写真です!】

 

60代のお客様からのご依頼です。お客様は20年程前から墓地をお持ちで、 そろそろお墓を検討しようか、とお考えになり、新宮霊園様よりご紹介で当店へご依頼いただくことになりました。

お墓を建てるに当たり、「特に形の希望があるわけではないけれど、新宮霊園を見て回ってみて思ったのは、伝統的な形よりも今風のデザインの方が良いかもしれない」ということでした。そして「石の色は黒っぽいものが良い」というご希望でした。 そこで、墓地が広く、良い黒系の石を使用したいということから、”シンプルなデザインのお墓”にしましょう、とご提案しました。

見学や打ち合わせをしていくうちに、石の種類に一番重きを置いていらっしゃいましたので、大きなお墓にしたり、石の量が多くなると費用がとてもかかります。そうならないよう、ご予算を大幅にオーバーしないよう設計・ご提案するのも、当店の大切な仕事なのです!

 

施工前のお写真です。約20年ほどこの状態で所有されていました。

 

003施工が始まりました! 基礎コンクリートを打つために、深さ約30センチほど掘った状態です。

 

004今回、よく計測をすると、お隣のお墓の基礎コンクリートが1.5センチ程度、お客様の墓地まで越境してきていました。このままこの上に基礎を作っていくこともできるのですが、万が一隣のお墓が引っ越しや解体などをされる場合、お隣の基礎の上にお客様の基礎が乗った状態だと問題がありますので、越境している部分を綺麗に切り、取り除きました。手間のかかることですが、将来のことを考えると、とても大切な作業です。

 

005新宮霊園では15センチの基礎を打つ決まりですが、当店は18センチ程度のコンクリートを打ちます。見えなくなる部分ですが、基礎がしっかりしていないと丈夫なお墓になりませんので、丁寧に、しっかりと作業を進めます。

 

006墓地の背面から見たお写真です。基礎コンクリートを流し込みました。丸のしるしが付いている部分は、隣の基礎とくっついてしまわないようにするための養生シートです。先ほど、お隣の越境していた基礎部分を切った作業をご紹介をしましたが、同じように、お客様のお墓の基礎がお隣とくっついてしまうと、両隣のお墓や、お客様のお墓を引っ越しなどで解体される場合に、基礎が壊れて全てのお墓に影響が出てしまいます。それを防ぐために、こうやって隙間を作るのです。

 

001基礎工事の後、耐震工事を経て、お墓が完成しました!

 

007見ていただくと分かりますが、少し扇型になった珍しい形の墓石です。お墓のさまざまなデザインをご提案させていただいていた際に、お客様より「少し扇型のような形にするのはできますか?」というご希望をいただきました。

また、花立てはステンレスが取り外しができる、清掃のしやすいものです。扇形の墓石とマッチするよう、花立ても上にいくほど広くなるデザインです。 そしてお線香立ては、当店でよくお客様にお選びいただいている、扉付きのタイプの物です。

 

008墓誌もシンプルな形ではありますが、珍しく、頭の部分をR加工がされていて、お墓の本体の棹石と調和のとれた、バランスのとれたデザインとなっています。 門柱は、お墓が広く見えるようなデザインを意識しています。

 

009墓所が広いので、ベンチを設置しています。お参りの際に手荷物を置いていただいたり、腰かけてゆっくりとお参りしていただけます。 通常のベンチは上の天板が写真のように角を取った加工をしてあることは多いですが、今回は脚の部分も丸みを持った加工を施し、お墓本体や墓誌とのバランスをとり、柔らかな雰囲気を出しました。

 

010お墓の背面から見たお写真です。お客様らしい個性のあるお墓となりますよう、お墓の上台や囲い部分の面取りも斬新なデザインです。 丸のしるしがついている部分は、納骨室の空気穴になります。通常、お墓の左右と背面につけることが多いですが、今回の場合、お墓の背面が歩くスペースとなっていて風が抜けることを考慮した結果、背面に2つ取り付けることになりました。

 

011納骨扉は通常、両開きの観音扉のものが多いのですが、今回は「中央に家紋を彫刻したい」というご希望もいただいていましたので、1枚扉でシンプルなデザインをご提案しました。

 

012踏み石の部分は、水が溜まらないよう、前面に傾斜をつけています。また、お墓の石をピカピカに磨いていますので、雨の日など滑りやすくなるのを防ぐため人、滑り止め加工をしています。いくつかの滑り止めの模様をご提案し、お客様にお選びいただきました。

仕上がったお墓をご覧いただき「周りのお墓が白っぽいお墓が多かったので、黒御影石で重厚感のある仕上がりになって嬉しいです!」とお喜びいただきました。

今回、お客様ご自身がお墓に関してこだわりを持っていらっしゃらないところからのスタートでしたので、霊園内でお墓の見学をご一緒にさせていただくことから始まりました。その中で、出てきた「石の種類にこだわりたい」というお客様のご希望を、デザインや石の量の調整をすることで、しっかりと叶えることができましたし、設計図をご覧いただきながら、「扇型の墓石が良い」というご希望をいただいたことで、オリジナリティのある、良いお墓づくりとなりました。

霊園よりご紹介いただいたお客様は「こだわりが特にないのですが…」とおっしゃられる方が多いです。お墓を建てることは一生に一度あるかないかの出来事ですので、後から「こうしておけばよかった」という気持ちを持っていただきたくありません。そこで、博多の森石材店では、さまざまなご提案をさせていただいたり、お墓の見学をしながらご説明をさせていただいたり、お客様のお話をたくさん伺うことで、お客様に合ったお墓づくりを進めて参ります。

「お墓づくりが、わからないことだらけで不安」「予算が足りるか心配」「見積もりをしてほしい」など、どのようなご要望にも親身になってご対応させていただきます。博多の森石材店へ、どうぞお気軽にお問い合わせください。