お名前の彫刻と、金箔・文字色の入れ直し。福岡市立西部霊園

ご覧いただきありがとうございます。博多の森石材店の寺田公平です。福岡市立西部霊園にて、お名前の彫刻と文字彫刻の色入れ直しをご依頼いただきました。

施工前後のようす

福岡市立西部霊園 文字彫刻色入れ直し+お名前彫刻

 

ご相談いただいた経緯とお墓の状況

以前ほかの石材店でお墓を建てたお客様から、ご家族が亡くなられたので彫刻をしてほしいとのご連絡をいただきました。ネットで見つけた当店にご連絡をくださったようです。福岡市立西部霊園にお墓をお持ちとのことで、区画番号を伺って早速確認に向かいました!

 

こちらがご相談のお墓です。蓮華付きの立派なお墓です。お参りスペース手前右側に、法名塔があります。

 

まだ仏様のいらっしゃらないお墓で、法名塔にはお名前の彫刻がありませんでした。印の左端に、今回新たにお名前の彫刻をします。

 

棹石です。彫刻には金箔が入っていますが、取れかけてかなり薄くなっています。こちらも貼り直しをさせていただくことになりました。

 

水鉢前面の家紋です。ここもかなり取れてまって、下地の塗料が見えてしまっています。

 

法名塔の額字部分も薄くなっていますね。お墓の文字彫刻の金箔は、お墓の置かれた環境にもよりますが、だいたい20年ほどで劣化が進み、薄くなると文字が読み取りにくくなります。

 

棹石の背面には、建立年月と建立者の方のお名前がありました。26年前のお墓ですので、金箔が取れてきているのも頷けます。建立者の方のお名前は朱色が入っていましたが、一名の方のお名前を黒色に変更します。

 

こちらは納骨室の扉です。蓮の花の彫刻が入っていて、もともと色は入れられていなかったようですが、新たに黒色を入れることになりました。

 

施工完了!

色の入れ直しとお名前彫刻が完了です! 明るくすっきりしました!

 

金箔を貼り直した棹石と水鉢です。金箔の貼り直しは、取れかけた古い塗料と下地剤を一旦取り除いて、彫刻部分をきれいに洗浄してから新たに下地剤を塗って貼り直します。今回はお墓の各所に貼り直しましたので、全体的に大まかに洗浄をしました。そのため、クリーニングほどではありませんが、いくぶん汚れが取れてきれいになっています。

 

法名塔の額字です。きれいに金箔を施しました。

 

法名塔には一名の方のお名前・亡くなられた日付とご年齢を彫刻して、黒色を入れました。

 

納骨室の扉部分の蓮の彫刻です。面積が広かったので、コストを考えて金ではなく黒色を入れました。細かい部分もくっきりと見えるようになったので、こんな彫刻だったのか!と驚かれるかもしれませんね^^

 

棹石背面です。一番右側のお名前は黒色に変更、ほかの部分もそれぞれの色を入れ直しました。読み取りづらかった細かい文字もはっきりとみえるようになっています。

施工を終えて・・・

完成後、施工完了のご連絡をして、お写真をご郵送させていただきました。後日、ご家族でご納骨をされるとのことでした。最後まで直接お会いする機会はありませんでしたが、ご納骨の期日が決まっていてそれまでに間に合わせることができたので、お喜びいただけました。このたびは当店にご依頼いただきまして、ありがとうございました。何かお困りの際は、またお気軽にお声かけくださいませ!

 

西部霊園からは、この通り市内を一望できます! この日はお天気も良かったので、最高の景色でした^^

福岡市立霊園のひとつである西部霊園は、開園から30年以上が経ちます。開園当初お墓を建てられた方から、追加彫刻や文字の色の入れ直し、目地の補修、クリーニングなど、お墓のメンテナンスをご依頼いただくことも多くなりました。以前は門前にたくさんの石屋さんがあったのですが、閉店されたりして近年は少なくなっていて、「お墓を建てた石屋さんがなくなって・・・」と当店にお声かけをいただくこともたびたびあります。他店で建てられたお墓でも、追加彫刻やメンテナンスなど、細かなことでも喜んでご対応させていただいておりますので、安心してお声かけ頂ければ幸いです。